アメリカのビザの種類③ L1ビザ

この記事は3分で読めます

ビザの種類についてのシリーズに戻ります。

本日は、L1ビザについてです。

参考までに、前回までの関連記事はこちらになります。

Eビザについて

Bビザについて

そもそもビザって何だっけ?はこちら。

L-1ビザの概要

L-1 ビザは、上級管理職派遣のための「L-1Aビザ」と、専門職派遣のための「L-1Bビザ」の2種類があり、一般的に「駐在員ビザ」と呼ばれます。

Lビザの新規申請プロセスは、通常、スポンサー会社が申請請願書(Form I-129)を移民局に提出し、承認されてから、日本のアメリカ大使館でのビザ申請となります(Form DS-160)。

その後、ビザが承認され取得できてから、アメリカ入国するのが一般的です。

では、それぞれのビザの概要とはどのようなものでしょうか?

L-1Aビザとは?

L-1A ビザは、日本にある会社からアメリカ国内にある子会社・支店、又は関連会社に従業員を派遣し、「上級管理職以上の職務」に就かせるためのビザです。

日本の会社とアメリカの会社とは、親子関係または関連会社である必要があります。この「親子関係、関連会社」の定義は、「過半数以上の株式や実際の支配権を有していること」です。


アメリカに派遣される従業員は、派遣される前の3年間に、継続して1年間を日本の親会社・子会社、或いは関連会社で勤務している必要があります。

また、派遣される従業員の職務は、社長・副社長・部長などのように、上級管理職以上の職務が要求されます。

よって、派遣される従業員は、その上級管理職の職務をこなすことができることを、学歴と経験によって証明することが必要になります。

L-1Bビザとは?

L-1Bビザは、日本にある会社からアメリカ国内にある子会社・支店、又は関連会社に従業員を派遣し、「専門職の職務」に就かせるためのビザになります。

日本の会社と米国の会社とは、親子関係または関連会社である必要があります。L-1Aと同様、「親子関係、関連会社」の定義は、「過半数以上の株式や実際の支配権を有していること」です。 


アメリカに派遣される従業員は、派遣される前の3年間に、継続して1年間を日本の親会社・子会社、或いは関連会社で勤務している必要があります。派遣される従業員の職務は、「高度な専門性」が要求されます。

その「専門性」とは、一般的な知識や経験によって取得できる専門性では足りず、「派遣される会社独自の専門性」が要求されています。

よって、一般的に言って、文系の職務より、エンジニアなどの理系の職務のほうが、よりL-1Bには相応しいです。

例えば、経理の職務や営業の職務のような分野での専門職は、L-1Bの専門職には該当しないことになります。

ビザの有効期限

L-1Aの有効期限

通常、最初の認可で3年間有効なビザが発行されます。その後、延長を含めて、継続しての滞在は7年が限度となります。

アメリカでの会社設立から1年未満の場合、最初のビザの有効期限は1年です。その後の、会社の経営状況によって、ビザの延長ができるかどうかが決まってきます。

L-1Bの有効期限

最初の認可で3年間有効なビザが発行され、延長を含めて、継続しての滞在は5年が限度となります。

アメリカでの会社設立から1年未満の場合は、L-1Aと同様に、最初のビザの有効期限は1年、その後のビザの延長ができるかどうかは、その後の会社の経営状況によって決まってきます。

まとめ

Lビザの申請だけではなく、他のビザでもそうですが、必要とされている書類を提出した後に、追加の書類やサポートレターの提出を求められることがあります。ケースによって、その内容は違ってきますが、かなり細かい内容の回答を求められることがほとんどです。

審査も年々、厳しくなってきていますので、専門家を通して申請されることをお勧めします。

上記を含め、このブログで記載する法律に関連する内容に関しましてはすべて、米国移民法専門の堀隆幸弁護士にご確認いただいております。お含みおきください。

本日もブログをお読みいただきまして、ありがとうございました。

参考資料:米国移民局情報サイト、米国国務省情報サイト

Hori Law Office https://iminbengoshi.com/

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プロフィール

アメリカで気ままに暮らしてもう19年。シングルマザーとして、アメリカと東京を行き来しながら仕事と子育ての両立をしてきました。人生、山あり谷あり。今も昔も、紆余曲折の毎日です。それでも人生を楽しめるのは、私を取り巻いてきた多種多様のカルチャーを受け入れる環境と、そんな環境の中で出会った人々とのご縁なのではないかと思います。いろいろあっても、やっぱり「Life is ”always" good」です。私はそう信じます。
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