私は、ロサンゼルスに住んでいます。何度か長期でロサンゼルスを離れたことがありますが、やっぱりここに戻ってきました。そして、今もアメリカを生活の基盤にしています。
なぜでしょうか?
今日は、私が感じるアメリカでの生活の魅力のひとつについて、私の視点からお話したいと思います。
アメリカの生活が魅力的な理由のひとつ
アメリカでの生活は、他者とのハーモニーを強調するカルチャーがベースとなって成り立っている日本の生活とは違い、それぞれの個性を重んじるカルチャーの上に成り立っています。
最近はだいぶ変わってきているとはいえ、日本ではやはり「出る杭は打たれ」ますが、アメリカで生活していく上では、それはまずありません。どちらかというと、自分が好きなことや、自分のポリシーがないと、その人の価値が見いだされるチャンスは減っていきます。決して「出る杭は打たれ」ないのです。
どんな自分であっても、堂々とその個性を主張して生きていける。それが、アメリカでの生活の大きな魅力のひとつです。
なぜ個性を重んじるの?
私が住んだことがある都市は、カリフォルニア州のロサンゼルスと、テキサス州のヒューストンです。ロサンゼルスは全米で2番目、ヒューストンは4番目に大きい都市です。
昔は「Melting Pot(人種のるつぼ)」と言われていました。今は「Salad Bowl(人種のサラダボウル)」と言うそうです。溶かして同化しなくても、個性はリスペクトされるべきという観点から、その言い方が適切ではないからだとか。どちらの言い方であっても、大都市は特に、アメリカは世界中のいろんな国から来た人達の集まりであることは明確です。
それは、この国が、これまでずっとたくさんの移民を受け入れてきたことの現れです。それが広大な土地や資源を所有し、財力があるこの国の国力だとも言えます。
もともと、ヨーロッパからの移民によって、今のアメリカが建設されたので、移民を受け入れる基盤があるのかもしれません。
移民を受け入れる際に、言語だけではなく、宗教から食生活までバックグランドがどんどん入ってくることになりました。お互いにリスペクトしながら生活していくためには、どうしてもいい意味で妥協をする必要があったわけです。
ほぼ単位民族で構成されている日本とは違って、これだけ個性的な他民族の人々が世界中から集まると、その「妥協」は、多くの場合、どちらが優性かが議論となってしまう「同化」という形ではなく、「そのまま受け入れる」形にした方が、差しさわりがなかったのだと思います。
結果として、「違っても魅力的」というステータスでも、「特にAgreeはしないけどOK」であっても、自分ではない何か・誰かをリスペクトするカルチャーになったのでしょう。
アメリカでの生活をエンジョイするために
そんなアメリカでの生活を楽しむために大切なことは、自分が本当にやりたいことは何かを知り、それをちゃんと口にすることだと、私は思います。
子供の頃からディベートやプレゼンの機会が豊富で慣れているアメリカ人のように、立派な自己主張をする必要はないんです。
まずは、ただ「好きなものは好き。嫌なものは嫌。」と、まず言ってみる。自分の嗜好と合わない場合は、バッサリ切ってしまうような言い方ではなく、「Thank you for asking(聞いてくれてありがとう)」とか、「Don’t take it personal(個人的に受け取らないでね)」など、ちょっと添えるといいかもしれません。
無理をして他人と合わせるよりは、たとえ意見が違っても、自分がどうしたいかを素直に言える人の方が魅力的に映ります。そして、それをリスペクトしてくれる人達が必ず出てきます。
アメリカでの生活は、だから魅力的なのです。
本日もこのブログをお読みいただきまして、ありがとうございました。