いよいよ2024年度(2023年10月~2024年9月)のH-1B就労ビザの申請受付が始まります。
アメリカ移民局によると(USCIS)、3月1日の正午に開始し、締め切りは3月18日正午だそうです。
申請についてのお話をする前に、念のため、H-1Bビザはどんなビザかの説明はこちらです。
H-1Bの登録について
登録は雇用主が行います。
USCISでまず電子登録を行い、スポンサーをする従業員の登録のため一人$10の手数料を支払って、登録期間中に登録を完了をさせなければなりません。
登録後に割り当てられる登録確認番号は、登録状況のみを確認するために割り当てられます。
そのため、その番号を元にオンライン上の「Case Status Online」のページで、手続きの進行状況を確認はできません。
H-1B登録とH-1B抽選の後、当選者には、3月31日までにオンラインアカウント内で、H-1Bビザの申請方法の詳細を含む”電子当選通知”が送付されます。
3月18日までに一定数以上の申請登録があった場合には、無作為の抽選になります。
H-1Bの発給枠
「アメリカのビザの種類④ H-1Bビザ」の記事にも記載しましたが、各会計年度(10月1日から翌年9月30日まで)ごとの、H-1B の発給枠は以下の通りです。
- 65,000件までの新H-1Bビザ発行 → 通常枠
- 米国の修士号以上の学位獲得者に対して追加の20,000件までの新H-1Bビザの発行
H-1Bの抽選方法と、その後
通常枠・修士号特別枠ともに年間上限を超えた場合、ランダムセレクションがまず修士号枠より実施され、その後通常枠に対して実施されます。
修士号特別枠申請者の場合は、修士号枠で選ばれなくとも、通常枠に再度回されることで2回目の当選チャンスが与えられるというわけです。
申請は就労予定の6ヶ月前から可能です。移民法における会計年度は10月1日より開始されるため、その日が就労開始予定日の場合、前年度(6ヶ月前)の4月1日が申請受付け初日となります。
認可を受けた場合、早くて会計年度初日の10月1日よりH-1Bにて就労開始となります。
まとめ
新規H-1Bの登録数は、受付が開始後の最初の5営業日期間だけで、年間発給数をはるかに上回る傾向が続いています。
2021年度枠抽選の選考倍率は3.24倍、2022年度枠は3.63倍でしたが、2023年度枠の応募があった去年の倍率はなんと5.69倍!
H-1Bは新卒でも申請対象となるとはいえ、抽選の当選確率は高倍率です。
そして、たとえ当選してもその後の審査も決して簡単ないことも事実です。
でも、まずは最初のコマを進めないと何も始まりません。
本日ご説明した内容の他にも細かい規定や縛りがありますので、申請は専門家の移民弁護士さんに依頼されるか、弁護士さんの指示に従って行われることをお勧めいたします。
上記を含め、このブログで記載する法律に関連する内容に関しましてはすべて、米国移民専門の堀隆幸弁護士にご確認いただいております。お含みおきください。
本日もブログをお読みいただきまして、ありがとうございました。
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